はじめに

17END（ワンセブンエンド）は、宮古島にある「幻のビーチ」として知られる絶景スポットです。ただし、その美しさを存分に楽しむためには、いくつかの条件を押さえることが大切です。

この記事では、地元出身の筆者が厳選した、17ENDを楽しむためのベストな時間帯や知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。最高のタイミングを逃さないためにも、ぜひ最後までご覧ください。

1. 宮古島の絶景スポット17ENDとは？

17ENDは、下地島空港の滑走路先端に位置する絶景スポットです。その名は、滑走路識別番号の「17」と、航空用語で滑走路末端を意味する「Runway
End」に由来しています。

このスポットの最大の魅力は、透明度抜群の遠浅の海！海底の砂までくっきり見えるほど澄み渡っていて、奥に進むにつれてエメラルドグリーンに輝く美しいグラデーションが広がります。

島の海を見慣れている地元の人ですら、晴れた日の17ENDには心を奪われるほど。この光景が多くの人々を惹きつけ、SNSで話題のフォトスポットにもなっています。

さらに特筆すべきは、干潮時にのみ姿を現す「幻のビーチ」です。潮が引いたときにだけ現れる真っ白な砂浜は、どの角度から見ても絵になる絶景。このビーチは人工的に形成されたものですが、その美しさには息を呑むほどです。

また、滑走路のすぐ近くという立地から、タイミング次第で飛行機の離着陸シーンを間近で楽しむことができます。特に航空ファンには「聖地」として知られ、迫力満点の瞬間を目にする貴重なスポットでもあります。

透明な海、幻のビーチ、飛行機の大迫力。多彩な魅力が詰まった17ENDは、今や宮古島を代表する観光スポットです。

2. 17ENDへの行き方・アクセス情報

17ENDを訪れるには、移動手段を事前に確認しておくことが大切です。特にマップコードがないため、地図を頼りにすると遠回りしてしまうことも。ここでは、現地までスムーズにアクセスする方法をご紹介します。

2-1. レンタカーで行く

17ENDは、カーナビで「17END」と入力しても正確に案内されないことがあります。そのため、目的地は「中の島ビーチ」もしくは「通り池」に設定してください。目的地に到着後、そのまま直進すると突き当たりに駐車場が見えてきます。そこから徒歩でアクセス可能です。

駐車場は約20台分のスペースがあり、無料で利用できます。

ただし、下地島空港の東側、佐和田の浜ルートに案内される場合は注意が必要です。このルートには駐車場がなく、さらに車両通行止めエリアから長距離を歩くことになります。特に夏場は炎天下での移動となるため、避けたほうが無難です。

スムーズに17ENDを訪れるためにも、下地島空港の西側ルートを選び、現地を目指しましょう！

伊良部大橋からの具体的なルートは以下を参考にしてください。
https://maps.app.goo.gl/S9NBf215MpGnbWVG6

2-2. レンタサイクルで行く

下地島空港で自転車をレンタルすることができます。フライトが下地島空港発着の場合、ホテルのチェックイン前やフライトまでの空き時間を利用してサイクリングを楽しむのもおすすめです。

レンタサイクルで17ENDを目指す場合は、レンタカーでの西側ルートとは異なり、東側ルートから向かいます。佐和田の浜を眺めながら平坦な道路をのんびり進むと、やがて車両通行止めの看板が見えてきます。

この先は車両の進入が禁止されていますが、自転車での通行は許可されています（※）。ルールを守り、安全にゆっくり進みましょう。そのまま道なりに進むと、17ENDに到着します。下地島空港からの所要時間は自転車で約30分です。

自転車でのルートは以下を参考にしてください。
https://maps.app.goo.gl/VUPd8CxHGaemKYk4A

※自転車での通行については、以下の沖縄県公式サイトをご確認ください。
17側管理用通路（通称「17END」）の通行
https://www.pref.okinawa.jp/machizukuri/kowankuko/1012617/1012639/1023024.html

3. 17ENDの楽しみ方

17ENDは訪れる時間やタイミングによって、さまざまな楽しみ方ができるスポットです。ここでは、存分に満喫するためのポイントとおすすめの過ごし方をご紹介します。

・幻のビーチで遊ぶ

17ENDの特徴的な魅力のひとつが、干潮時だけ姿を現す「幻のビーチ」です。真っ白な砂浜が広がり、サンゴの欠片が混じっていないため、裸足でも快適に歩けます。

ただし、このビーチに降りる際はテトラポットを降りる必要があります。小さなお子様連れやヒールでの訪問は危険が伴うため、十分注意してください。

・インスタ映え写真を撮る

17ENDは絶好のフォトスポットです！晴れた日にはどこを切り取っても美しい景色が広がり、インスタ映えも間違いなし。ビーチで透明な海を撮影するのはもちろん、歩道から眺める景観も抜群です。ぜひたくさんの写真を撮影して、島での思い出を残してください。

天気がいまひとつの日でも大丈夫。間近で見る飛行機の着陸シーンは迫力満点で、SNS映えすること間違いなしです。下地島空港の公式サイトでフライト予定を確認（※）して、その時間に合わせて17ENDを訪れてみてください。飛行機が好きな方や小さなお子様にも、きっと楽しんでいただける瞬間です。

※本日のフライト｜みやこ下地島空港ターミナル
https://shimojishima.jp/flight/

・大迫力のタッチ＆ゴーを見る

17ENDでは不定期にタッチ＆ゴーが行われています。タッチ＆ゴーとは、飛行機が滑走路に着地した後、停止せずにそのまま離陸する訓練飛行のことです。飛行機が何度も旋回しながらタッチ＆ゴーを繰り返す様子を見ることができます。

この迫力満点の訓練飛行を間近で見ることができるため、航空ファンにとっては「聖地」として知られています。航空ファンでなくてもその迫力は感動もので、楽しめること間違いなし！また、小さなお子様も迫りくる飛行機を見て大喜びするはずです。

タッチ＆ゴーの日程は「下地島空港
訓練情報」というX（旧Twitter）のアカウントで公開されています（※）。大迫力を体験したい方は、ぜひ事前にチェックして訪れてみてください。

※下地島空港訓練情報
https://x.com/RORS_SHI

4. 17ENDに行く際の注意点

17ENDに行ったのに期待外れだった…時折そんな声も耳にします。でも、事前に準備をしておけば心配ありません！ここでは、訪れる前に押さえておきたいポイントをご紹介します。

・干潮の時間を確認すべし

「幻のビーチを見てみたい！」と思って訪れる人は多いですが、このビーチが姿を現すのは潮が引く干潮時のみ。タイミングを逃すとテトラポットまで水位が上がってしまい、期待していた光景を見ることができません。確実にビーチを楽しむなら、事前に干潮の時間を調べ、タイミングを合わせて現地へ向かうのがおすすめです。

干潮の時間帯は気象庁の潮位表で確認できます

潮位表 平良（HIRARA）
https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/db/tide/suisan/suisan.php?stn=R1&ys=2021&ms=05&ds=23&ye=2021&me=06&de=06&S_HILO=on&LV=DL#hilo

時間帯はあくまで目安なので、少し余裕を持って行くと安心ですよ。

・飲み物・食べ物は持参すべし

17ENDは観光地として整備された場所ではないため、トイレやシャワーなどの設備はなく、売店や自動販売機もありません。特に夏場は宮古島特有の強い日差しで体力を消耗しやすいので、必ず飲み物を持参して行きましょう。ゆっくり過ごしたい場合は、軽食を用意しておくとさらに安心です。

また、現地にはゴミ箱が設置されていないため、出たゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。

なお、日によっては駐車場にキッチンカーが出店していることもありますが、出店がない日もあります。やはり飲み物や食べ物は事前に準備しておくのがおすすめです。

5. 17ENDと合わせて行きたい周辺観光スポット

17END周辺には、宮古島ならではの絶景スポットが点在しています。ここでは、特におすすめの場所を厳選してご紹介します。17ENDを訪れる際は、ぜひ足を延ばしてみてください！

・通り池

「通り池」は大小2つの池から成り、別名「龍の目」とも呼ばれています。世界中の龍が集まるパワースポットとして、多くの人々に親しまれています。池は岩壁に囲まれていて、水面は深いブルー。池とその周辺エリア全体が神秘的な空間を作り上げています。

さらに、通り池は国指定の名勝・天然記念物でもあります。かつては観光地としてあまり知られていませんでしたが、2015年に伊良部大橋が開通したことでアクセスが格段に向上し、17ENDと並ぶ島の名所として多くの観光客が訪れるようになりました。

池の色は時間帯や天気によって変わり、その度に異なる表情を見せてくれます。何度訪れても新たな魅力を発見できる通り池、ぜひ足を運んでその神秘的な空間を体験してみてください。

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・中之島ビーチ

こぢんまりとした隠れ家のような中之島ビーチは、岩場に囲まれた絶景スポットです。小さいながらもその美しい景観は格別で、眺めているだけで癒されます。

「天然の水族館」と呼ばれるほど、豊かな海の生態系も魅力のひとつ。サンゴ礁やカラフルな熱帯魚が多く、初心者でも気軽に楽しめるシュノーケリングスポットとして人気です。

夏は海に入ってシュノーケリングを、冬は観光の合間に休憩するのもおすすめです。17ENDからも近いため、合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。

・35ENDビーチ

17ENDは宮古島を代表する観光スポットとして有名ですが、実は同じような条件の絶景スポットもあります。それが、穴場として人気を集めている「35ENDビーチ」です。17ENDの反対側に位置し、知る人ぞ知るスポットです。

35ENDビーチはサンゴ礁に囲まれた入り江で、語呂合わせで「珊瑚エンド」とも呼ばれています。干潮時にはビーチが現れ、飛行機を真下から眺めることができる、まさに17ENDと同じような体験ができます。

17ENDほど注目されていないため、混雑も少なく、まさに穴場。静かに絶景を楽しみたい方にはぴったりの場所です。ぜひ訪れてみてください。

・伊良部大橋

宮古島から17ENDのある下地島へ向かう際に渡る「伊良部大橋」は、ぜひじっくり楽しみたいスポットのひとつです。全長3540メートルのこの橋は、渡りながら宮古島ならではの美しい海と空を満喫できます。特に晴れた日には、最高の海上ドライブが楽しめます！

特におすすめしたいのは、夕方の時間帯。夕陽に染まる空と海が黄金色に輝き、日中とは違った幻想的な景色を堪能できます。

さらに、橋を渡り終えた後は、牧山展望台から橋全体を眺めるのもおすすめです。空と海、そして壮大なスケールの橋が織りなす景色は圧巻です。映える写真が撮れること間違いなし！ぜひ訪れてみてください。

6. 宮古島で楽しみたいおすすめアクティビティ

17ENDを満喫した後は、宮古島ならではのアクティビティも楽しんでみませんか？

宮古島では、美しい海を生かした多彩なアクティビティが楽しめます。シュノーケリングやダイビング、カヤックなど選択肢はさまざま。その中でも特におすすめなのが、八重干瀬（やびじ）のシュノーケリングです。

17ENDでは美しい海を楽しむことはできますが、サンゴ礁はありません。一方、八重干瀬では海底に広がるサンゴ礁や色とりどりの魚、さらにはウミガメなど、まさに絵に描いたような海の世界を堪能できます。その圧倒的な美しさは訪れる人々を魅了し、リピーターが後を絶たないほどです。

八重干瀬へは船でしかアクセスできませんが、初心者やお子様でも安心して楽しめるツアーが充実しています。ぜひ八重干瀬を通じて、宮古島の海の魅力をたっぷり味わってください！

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おわりに

この記事では17ENDの魅力や楽しみ方をご紹介しましたが、実際に訪れてみると、言葉だけでは伝えきれない感動を味わえるはずです。ぜひご自身の目でその魅力を確かめてみてください。

しっかりと事前準備をして、心ゆくまで17ENDの美しさと特別な時間を楽しんでくださいね。